パンドラの箱 中を覗けば失敗談、ずっこけ談、漫談、余談… ぐうたらの箱とも言う

♪　いっける～っぞ、いっける～っぞ
　　　テッニス～に、いっける～っぞ～　ﾙﾝﾙﾝ♪
・・・と小躍りしながら、準備をしていた。
あと１５分ほどで家を出発の時間。
今日は堺市でのテニスだから、途中でコーチに車で拾ってもらう。　
だから、遅刻は厳禁なのだ・・・
そろそろ、着替えをしようか・・・と思った瞬間

♪　ピン・ボ～ン　♪

お隣の奥さん（かなりのご年配）だぁ・・・
はなしを聞いてみると、
鍵を忘れた。
ご主人に連絡しようにもご主人が携帯を忘れている
・・・どうしよう・・・と。



どうしようって・・・

ワタクシに何をお望み・・・？


う～～～～ん、そうだ！　（ヒラメキ！）
裏の戸開いてます？　裏からまわって、開けてきましょうか？　と提案！

あいてるかもしれないし、あいてないかもしれないし・・・
う～～～～ん、もどかしいなぁ～　ぜんぶひらがなだからか・・・？

取り敢えず、裏へ回ってお隣さんの裏口へいって、戸を開けてみる。　
はぁ～　あかんわ・・・（開かんわ～）

表で待ってらっしゃる奥さんに　×　と知らせる。

どうしたらいい？　って聞かれるけど、　私がその立場よ～
だって、テニスに行く時間が迫っているぅ・・・

う～～～～ん、そうだ！　（二度目のヒラメキ！）
二階の裏（ベランダのほう）の鍵は開いてます？

あぁ、それは開いてる・・・。

それを、早よ、言ってよ～

じゃぁ　裏のベランダ伝いに入ってみます。
・・・って言ったものの・・・


お隣の奥さんも、
「それは無理ちゃう？　
でっぱり具合もちがうし、高さも違う・・・手すりもあるねんでぇ～」

って、言ってくれはったけど・・・
わたしにとっては、この局面を打破しないとテニスにいけないのだぁ・・・

下駄を持って、（そう、私は下駄をはいているのです）
２階にあがり、ベランダの右端による。
まず、自分の家のベランダから外に出なければならない。
足元にはペチュニアの植わっているプランターがある。
その端っこに足をかける。

バリッ　ベリッ　　うぉっ！　プランター壊してしまったみたい

それより、時間がない、テニスが・・・

自分ちのベランダ脱出はオッケー
屋根づたいに隣の家のベランダの手すりに手をかける。

げげぇ～　なんや、この高さは・・・
ｼﾒｼﾒ、室外機が２台ある。　まずは手前の室外機に足をかける。　

ペッコ～ン　　やばっ！
凹んだか？　　大丈夫・・・ﾎｯ
そこから、手すりによじ登って・・・・

今から考えたら、よくそんなことができたなぁ・・・

とにかく室内に入って、１階へ行って鍵をあける。
メデタシメデタシ・・・

さぁ、それからが大急ぎでテニスの準備！！
えらいこっちゃ、時間がないぞ～
・・・・・・で、駆け込みOK!　間に合った　はぁ～

何にもなかったかのようにテニスを終えて帰ってきたら、門扉の内側に大きなミカンが袋に入れておいてある。
あの、お隣さんからだ・・・
すぐにご挨拶にいったら、おじさんが出てきた。

「あんた、よおあんな事できたなぁ～
今度はもう断りや～　　
危ないさかいになぁ・・・」
って、お礼とともに言われたんだけど、
今度は・・・・って、
もう今度は　無しの方向で、考えてくださいよ～